【市場価値倍増!?】IT業界におけるマネジメント経験の有無

2021年4月26日 コメント 0件
昨今企業の求める人物像として、「マネジメント経験○年以上」が挙げられたり、転職活動においてもマネジメント経験について聞かれたりと、耳にする機会が多くなってきたのではないでしょうか。
IT業界においても、多くの案件の「必須スキル」もしくは「尚可スキル」にてマネジメント経験有りと記載されていることが多々あります。なので、これからの時代、ますます「マネジメント経験」のあるITエンジニアは重宝されていくことでしょう。

1.マネジメント経験とは

2.IT業界におけるマネジメントスキル

3.収入アップに繋げられる

4.まとめ

1.マネジメント経験とは

よく「リーダーシップ」と混同されることがありますが、「リーダシップ」は主体的に行動し、個人やチームに働きかけることでチームを前進させられるスキルのことを言います。

一方で、「マネジメント」とは英語の意味のとおり、”管理”や”経営”を意味します。組織のある目標に対し、個人やチームの進捗が円滑に進むよう具体的な施策を提示し、それをサポートしていくというような違いがあります。チームのメンバーに対して、役割・目的を共有し、期限を設定することにより、一人一人の業務・タスクを明確化させます。そして、周囲の人を巻き込んだうえで、業務がしっかり遂行されるよう管理していくことです。

一般的にマネジメントに必要なスキルとは下記2点が挙げられます。

  • 従事する業務に関する総合的な知識・知見
  • メンバーに対し、指導・指示をすることができる統率力

もちろん案件やプロジェクトの規模によっても求められるスキルは変わってきます。

その中で、IT業界におけるエンジニアのマネジメントとはどのようなものなのでしょうか?IT業界に関しては、高いスキルをもった人が花形というイメージがまだまだ強いと考えます。

現役エンジニアにとってマネジメント経験よりも技術力を高める、磨いていくといったことにプライオリティが置かれているようにも感じます。しかし、近年では欧米だけではなく日本でもVP of Engineeringという役職が広まりつつあります。日本語に意訳すると、エンジニア組織の”部長”のような役職です。その組織の中でトップとして、引っ張っていく、マネジメントをする立場のことを言います。

なのでこれからITエンジニアを目指す方やフリーランスでやっていきたい方は、是非とも、この「マネジメント」についても意識していく必要があるでしょう。

2.IT業界におけるマネジメントスキル

ITシステムの開発は顧客から正確に要望を聞き出し、それをシステム構築にしっかり落とし込むことです。プロジェクトマネージャーは、システムの構造や機能に応じて、どれくらいの期間をようするのか、どのくらいの予算が必要か、開発にあたって必要なメンバーをどうするか等を決定し、チームを結成し成果物完成を目指していきます。

2-1 プロジェクトマネージャー業務内容

業務内容は多岐にわたりますが、以下4つのセクションに分けることができます。

・システム開発計画の策定・チームの編成

顧客の要望を的確にヒアリングし、どのようなシステムを開発するか決定します。システム構造や機能はもちろん、スケジュールや予算についても決め、必要な人員と工数を確定させます。

・プロジェクトの推進・管理

チームメンバーにシステム開発の目的や日程・納期を説明し、チーム全体で共有します。顧客要望や変更が生じた点について、都度メンバーにも情報共有し、プロジェクトが予定通り進行するように管理します。

・チーム内コミュニケーションの円滑化

顧客と開発チームの間に立ち、調整役を担います。同時に他部門ともしっかり連携を取り、トラブルの芽を摘みながらプロジェクトの進行を助けます。

・評価・レビュー

プロジェクト終了後、振り返りおよび検証を行い、問題点や改善点を洗い出します。

2-2 プロジェクトマネージャーに必要なスキル

上記で挙げた様に、プロジェクトマネージャーは、予算やスケジュール管理も全て自分の責任で行います。そのためIT関連の知識だけでなく、対人折衝能力やプロジェクト全体を冷静に俯瞰することができる経営者的な感覚も必要になってきます。

  • コミュニケーション力
  • 交渉力
  • マネジメント力

上記3点は必須になってくるでしょう。特にシステム開発は、顧客の要望に合わせるだけではうまくいかないことが多く、予算や現場の意見も考慮し、両社の折り合いが付くポイントを探る力が必要です。また、課題や問題を見つけ、それを改善していくようメンバーに訴えかけられるプレゼンテーション能力も必要になってきます。

※プロジェクトリーダーとの違い

名称は似ていますが、プロジェクトリーダーはいわば現場のトップです。現場でメンバーに的確な作業指示や関係者への説明・提案が必要なポジションなので、よりITに関する深い知識、プログラミングスキル、設計スキル等、専門技術が必要になってきます。

3.収入アップに繋げられる

プロジェクトマネージャーは責任が大きい分、通常のシステムエンジニアやプログラマーよりも、年収の平均値が高水準となっています。(20代で450-480万円、30代で600-640万円)

なので、ITエンジニアの方やこれから目指すという方は、まずここを目標にしてみるのも良いかもしれません。

なお、プロジェクトマネージャーを語る上で、特定の資格は必要ありませんが、下記4つの資格があればプロジェクトマネージャーとしての知識や実力を客観的に証明できるのでおすすめです!

3-1 プロジェクトマネージャー試験

3-2 ITストラテジスト試験

3-3 応用情報技術者試験

3-4 PMP試験

3-1 プロジェクトマネージャー試験

経済産業省所管の独立行政法人である情報処理推進機構(IPA)が認定する「情報処理技術者試験」のひとつで、システム開発プロジェクトのマネジメントスキルを証明するものです。難易度は高いと言われていますが、その分、就職や転職の際に高く評価される他、一部の大手メーカーなどでは、資格取得を昇給の条件としている場合もあります。

3-2 ITストラテジスト試験

ITストラテジスト試験は、プロジェクトマネージャー試験と同じく、IPAが実施する「情報処理技術者試験」のひとつです。情報技術を活用した基本戦略の策定や、プロジェクトを推進するための知識・実践力を認定する試験であり、この資格を有していれば、プロジェクトを統括する力が身に付いている証明になります。

3-3 応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、IPAが実施する「情報処理技術者試験」のひとつであり、高度IT人材に必要なシステム設計・開発・運用のスキルや管理能力、経営に関する一通りの知識を有し、実務に活かせるレベルであることを認定する試験です。他試験より比較的難度が低いため、転職や昇給を目指している人は、まずはこの資格の取得を目標にするといいでしょう。

3-4 PMP試験

PMP試験は、アメリカの非営利団体であるPMI(Project Management Institute)が実施する、プロジェクトマネジメントに関する国際資格です。多くの国で、プロジェクトマネジメントスキルを評価する基準とされている資格であり、対外的にスキルを証明したい場合に役立ちます。

4.まとめ

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの成否に関わる重要な役職です。そのため、新人がいきなりこの役職につくことはまずありません。まずはプログラマーから始まり、システムエンジニア、プロジェクトリーダーを経て、十分な経験を積んだ上で、プロジェクトマネージャーになるのが一般的と言われています。

しかし、IT業界は他業界に比べ、全体的に平均年齢がかなり低いですので、早いうちに多くのスキルを習得し、そして自ら積極的に経験を積んでいけば、他業界でステップアップするよりも早い段階でのステップアップ、マネジメントクラスへの昇格が狙えるかもしれません。

ここまで記載してきた通り、高いコミュニケーション能力や交渉力が必要とされますが、この役職にステップアップすることで、収入アップも期待できます。優秀なプロジェクトマネージャーは常に不足しているため、どの企業でも歓迎されるでしょう。